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という疑問にお答えします。
IT業界のSIerで営業・マーケティング・営業企画として働いているポチのすけ(@pochinosuke1)です。
会社では営業として、エンジニアの人たちと一緒にプロジェクトを進めています。
国や企業の情報システム担当者は、
- 自分たちで使うツールを導入する
- 保守切れに伴い、システムのリプレイスをする
- オンプレからクラウドに基盤を移行(マイグレーション)する
- システムの自動化を行う
などを実施する際、外部の会社であるSIerに仕事を依頼することが多いです。
依頼されたSIerは、さまざまなソフト・ツールを使って要望されたシステムを構築しますが、国や企業の情報システム担当者から仕事を丸投げされることがあります。
仕事を受けたSIerの中には、さらに下請けのSIerに仕事を丸投げすることも。
本記事では、
- 国や情報システム担当者がSIerに仕事を依頼したり丸投げする理由
- 大手SIerが下請けのSIerに仕事を丸投げする理由
- SIerに丸投げするのは悪いことなのか
について、解説していきます。
結論から言うと、
国や企業の情報システム担当者や大手SIerは、時間とコストの削減をするメリットがあるので、丸投げします。
何でもかんでも外部に丸投げしている場合、悪いことも多いのですが、場合によっては丸投げしてくれた方が良いこともあります。
丸投げが一概に悪いわけではないので、注意するべき点も合わせて解説していきます。
ちなみに、丸投げしまくるSIer営業は、価値がなくなってしまうのでヤバいです。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
国や情報システム担当者がSIerに丸投げする理由
SIerにシステム開発を丸投げしていると、
- IT投資の効率が悪い
- DX(デジタルトランスフォーメーション)が進まない
- いつまでも内製化できない
という意見もあり、確かにその面はあります。
ただ、SIerで働いている立場から見ると、
「SIerに丸投げするのが悪!!」
「エンドユーザーでシステムは内製化するべき!」
という意見は短絡的。
国や企業の情報システム担当者が、
- SIerに仕事を依頼する
- SIerに丸投げする
というのは、以下の理由があるからです。
- 自分たちではシステム開発ができるほどの人がいない
- 新しくエンジニアを雇って任せていくほどの余裕や時間がない
とはいえ、国や企業の情報システム部門側でも、
- 進捗管理
- 状況確認
など、最低限はコントロールすることが必須。
最低限のことすらコントロールせずに丸投げすると、お金の無駄遣いになったり、プロジェクトが炎上します。
新型コロナウイルス接触確認アプリであるCOCOA(ココア)は、国も委託されたSIer(パーソルプロセス&テクノロジー)も、進捗管理など最低限のこともせずに丸投げしていました。
丸投げされた側がきちんとやるSIerだったら良かったのですが、そうではなかったため、3億9,000万円も使ってゴミアプリが誕生することに。。
ITの進歩も速いので、対応するためにはエンジニアも進歩していかないといけません。
それを
「システム開発を本業としていない、国や企業が正しい知識のもと、ITの進歩に対応できるのか?」
ということ。
当然ながら全部を内製化できるわけはないので、オール丸投げはよくないですが、うまくSIerを使う必要があります。
SIerが下請けに丸投げする理由
SIerは、自社が得意とするコアビジネスのシステム開発は、グループ会社含めて自社で行うことが多いです。
なので、何でもかんでも外部に丸投げするわけではありません。
ただ、時間とコストの削減のために丸投げすることはあります。
具体的には、以下の理由で丸投げします。
- 全ての開発をカバーするのは非効率のため
- 選択と集中をしてコアビジネスに力を入れるため
理由①全ての開発をカバーするのは非効率のため
ITの世界では、どんどん新しい技術やサービスが出てきます。
自社で全部カバーしようとしても、どんどん新しい技術やサービスが出てきてキリがなく、非効率。
なので、どの会社もある程度の範囲の中でビジネスをします。
具体的には、ニッチな領域でのみ使用される言語を使えるエンジニアを抱えようとすると、その分コストがかかるのと、育てるにも時間がかかります。
営業ならまだしも、エンジニアであれば尚更。
会社としてビジネス上の戦略上、ニッチな領域を攻める必要がないのなら、自社でやるよりも他社に丸投げしてしまった方がコストも時間もかからないので楽。
とはいえ、進捗管理や状況確認など、最低限はコントロールした方がよいです。
丸投げするにしても信頼できる会社に投げないと、お金の無駄遣いになったり、プロジェクトが炎上してしまい、お客さんから呼び出されることも。。
新型コロナウイルス接触確認アプリであるCOCOA(ココア)は、国も委託されたSIer(パーソルプロセス&テクノロジー)も、進捗管理など最低限のこともせずに丸投げしていました。
丸投げされた側がきちんとやるSIerだったら良かったのですが、そうではなかったため、3億9,000万円も使ってゴミアプリが誕生してしまうことに。。
そうなると、丸投げしたのに余計に手がかかる事態となるので、注意が必要です。
理由②選択と集中をしてコアビジネスに力を入れるため
全ての開発をカバーするのは非効率の裏返しですが、どんな会社であっても色んな事に手を出す余裕はありません。
選択と集中を行い、自社のコアビジネスに力を入れる必要があります。
営業もエンジニアも、自社のコアビジネスを担当させるよう、人を配置することがほとんど。
特に大型のプロジェクトでは、自社のコアビジネスだけでは完成しないようなシステム要件になることも多いです。
その時に、自社のコアビジネスの部分は自社で開発を含めて行い、自社でやらない部分は外部に依頼or丸投げします。
※ただし、丸投げして炎上すると丸投げしたSIerの責任にもなるため、厳密には丸投げというより、大枠を管理する形になります。
大事なことなので繰り返しにはなりますが、丸投げするときは信頼できる会社に依頼するのが必須。
丁寧に全部対応してくれる会社でないと、丸投げしても戻ってきてしまって時間とコストが削減できないためです。
SIerへの丸投げは悪いことなのか?
ネットでは、
- SIerに丸投げする
- 国や企業、大手SIerから丸投げされる
という場合、丸投げは悪いという論点が多いです。
確かに丸投げすると、
- プロジェクトを管理できない
- 問題解決へのスピード感がない
というデメリットはあるのは事実。
ただ、システム構築を自社で内製化できないのなら外注するのは普通なので、大事なのは丸投げのやり方次第になります。
進捗管理や状況確認など、最低限をコントロールすれば丸投げしてOK。
その方が楽ですし。
ぼく自身の経験から言っても、丸投げされる側の中小SIerとしても、
- お客さんのコントロールをしない
- 知識がないのに主導権を握ろうとする
という場合、逆にやりづらいというのが本音。
大して知識がなくて、よくわからないためにかき回してしまって案件が進まないようになるぐらいなら、
- レスポンスよく対応してもらう
- 場合によっては、お客さんと直接会話する機会をもらう
という方が圧倒的に楽です。
昨今ではSIerも進化してきており、コンサル会社がやるようなシステムコンサルティング(または業務コンサルティング)ができるSIerもいます。
なので、レベルが高いSIerだと、丸投げしても期待以上のものを返します。
なので、丸投げするにしても、どのSIerに依頼するのかが超重要。
自社のSIerが丸投げばかりする時の注意点
自社SIerが下請けのSIerに丸投げばかりする時、
- 営業
- エンジニア
でそれぞれ注意するべき点があります。
※なお、表立って「下請けのSIer」とは言わないことがあり、
- パートナー企業
- 協力会社
- BP(ビジネスパートナー)
のような言われ方をすることもあります。
協業している企業とのやり取りなら、全部が対象。
営業の場合
自社SIerが下請けのSIerに丸投げばかりする方針の時、営業は、以下の点に注意しましょう。
- どの会社に依頼するべきかの判断
- 丸投げした後の管理
丸投げするにしても、信頼できる会社に任せないと、炎上して自分たちのもとに戻ってきてしまいます。
そうなってしまっては、元も子もありません。
なので、社内の色んな人に聞いて、信頼できる会社を選びましょう。
また、丸投げした後、進捗の報告をもらったり、最低限の管理は必須。
状況を把握できていれば、何かあった時に素早く手を打つことが可能です。
上記の点ができれば、後は、信頼できる会社とのアライアンス強化を行いましょう。
丸投げできる会社が増えれば、ビジネスを広げることが可能。
エンジニアの場合
自社SIerが丸投げばかりする場合、エンジニアだと、全然プログラミングできないことがあるのが注意点です。
プログラミングができないと、スキルが身につかないために、技術がわからないエンジニアになってしまう危険も。。
「技術が期待されているエンジニアなのに、技術がわからない。。」
とならないように、まずは開発ができる部署やグループ会社に異動できるように人事に相談しましょう。
自社内の部署異動が難しい場合であれば、スキルを身につけるためにも、以下の方法を取る必要があります。
- SIerでプログラミングができる会社に転職する
- ソフトウェアメーカーなど、Web系企業に転職する
- プログラミングスクールで学ぶ
詳しくは、以下の記事で解説しています。
SIerでプログラミングできないと危険な理由の詳細記事はこちら
SIerが丸投げする理由と注意点まとめ
お話してきたことをまとめます。
国や情報システム担当者や大手SIerは、下請けのSIerに仕事を依頼したり丸投げすることがあります。
SIerにシステム開発を丸投げしていると、
- IT投資の効率が悪い
- DX(デジタルトランスフォーメーション)が進まない
- プロジェクト管理や進捗管理ができない
というデメリットがあるのは事実。
とはいえ、国や企業がSIerに丸投げするにも以下のような理由があります。
- 自分たちではシステム開発ができるほどの人がいない
- 新しくエンジニアを雇って任せていくほどの余裕や時間がない
また、大手SIerが下請けのSIerに丸投げするにも、以下のような理由があります。
- 全ての開発をカバーするのは非効率のため
- 選択と集中をしてコアビジネスに力を入れるため
なので、
- 進捗管理
- 状況確認
など最低限はコントロールしつつ、丸投げする会社をしっかり選ぶのであれば、丸投げはそんなに悪いことではないのです。
場合によっては、丸投げしてくれた方がいいこともあるので。
なお、自社SIerが丸投げばかりするとき、営業は以下の点に注意しましょう。
- どの会社に依頼するべきかの判断
- 丸投げした後の管理
エンジニアは、自社SIerが丸投げばかりする会社だとプログラミングができず、スキルが身につかないことが注意点です。
SIerに興味がある人にとって、参考になれば嬉しいです。
どうも、ポチのすけ(@pochinosuke1)でした~
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