という疑問にお答えします。
3回の転職経験の中で多くの面接を受けてきたポチのすけ(@pochinosuke1)です。
最初は志望動機を伝えるのに苦労していましたが、コツをつかんだことで、スラスラ言えるようになりました。
転職でも就活でも、面接しに行く会社への志望動機と言われても困るもの。
本音を言ってしまえば、志望動機のほとんどは以下のようなものですよね。
- 給料が良い
- 週休2日でちゃんと休み取れる
- 有給休暇も取れそう
- 残業が少なそう
- 福利厚生がしっかりしている
- 家から近い
- 在宅勤務ができる
- 安定している
- 自分でもやっていけそう
- 仕事が楽そう
ただ、これをストレートに言うと嫌がる企業が多いと言われるので、
- 御社の理念に共感しました
- 御社の社風に惹かれました
みたいな言い方になってしまうものです。
そうなると、ぼくも言われたことがありますが、
「それって、別にウチの会社以外にもあるよね?」
と言われてしまうので、返答に困ることが多々あります。
「あんたの会社に、別にそこまで高尚な志望動機なんてねーよ!逆にほかの会社との差別化ポイントってなんだよ!あんたの会社のホームページに書いてあるじゃないか!!」
って思いますよね。
本記事では、
志望動機なんてねーよ!とお困りの方へ、面接で志望動機をどのように伝えたらいいのかについてご紹介します。
ぼく自身、3回の転職のうち2回は業界を変えているので、業界を変える転職の場合についても、どのような言い方をするのがいいのかを具体例を交えてお伝えします。
結論から言うと、以下の4つの流れでロジカルに伝えることで、面接を受けている会社と自分自身がうまくマッチするように伝えることが可能。
- この業界・会社なら転職理由を解消できる
- こういう理由でこの業界、会社に興味を持った
- 自分は将来このようなものを目指している
- 自分の強みはこれだから御社に貢献できる
それでは、ご覧ください。
志望動機なんてねーよ!と困る理由

面接において、「志望動機なんて聞かれたって、そんなものはねーよ!」と困ってしまうのは以下のようなものが理由です。
- 滑り止めだから
- 給料や休日などの条件が良いから
- 自分でもできそうな仕事だから
- ほかの会社との差別化ポイントが特にないから
本音と建て前の部分で困るところが多いんですよね。
では、見ていきましょう。
理由①滑り止めだから
志望動機なんてねーよ!と困る理由は、滑り止めの企業だからというもの。
人によっては、面接の練習のためにとりあえず受けておくという場合もあり、本命でない場合の志望動機を何て言うのか、とても困ってしまうのも無理はありません。
その会社でないといけない理由がないですし。
理由②給料や休日などの条件が良いから
志望動機なんてねーよ!と困る理由は、給料や休日などの条件が良いと思っているが、ストレートに言うのに躊躇するというもの。
「条件で選ぶなよ」という人もいますが、面接時に企業の姿が全部見えることはないので、給料や休日、福利厚生など面接時にちゃんと見えている条件こそが選ぶ基準の一つです。
面接時に本音で言っていいよ、という企業も中にはありますが、その言葉をそのまま信じるのも不安なもの。
もっとオープンに言えるようになってくれればいいのですが、現状、そうなっていないので「志望動機って言われても。。」となってしまうのも無理はありません。
給料の高さや、有給休暇がちゃんと取れたり福利厚生が充実している企業というのは、働く上での重要な条件なので、むしろ企業はそこをもっとアピールしたほうがいいぐらいです。
理由③自分でもできそうな仕事だから
志望動機なんてねーよ!と困る理由は、自分でもできそうな仕事だからというもの。
この仕事の難易度なら、自分でもできそうだ!と思って応募することってあります。
ただ、この部分については以下のように言い方を変えることで、同じ意味でも伝わり方が違ってくるので言い方次第でうまく志望動機を伝えられます。
<本音>
自分でもできそうな仕事だからです。
<実際の面接>
自分は今まで○○という仕事をやってきており、○○が得意です。
そのため、御社であれば、自分の今までの経験を活かせそうだからです。
理由④ほかの会社との差別化ポイントが特にないから
志望動機なんてねーよ!と困る理由は、ほかの会社との差別化ポイントが特にないからというもの。
求人を出す企業にとって、ほかの会社との差別化ポイントはとても重要です。
その企業の強みがあれば、差別化ポイントとして志望動機で伝えればOK。
困るのは、求人情報やホームページを隅々まで見ても、ほかの会社との明確な差別化ポイントがない場合。
ほかの企業との差別化ポイントが明確化されていない企業に面接に行く場合、基本的には志望動機を事細かくは聞いてきません。
逆に転職希望者から聞かれても、答えられないからです。
そこで志望動機を聞いてくるような企業には、福利厚生や給料などの条件面を伝えるしかありません。
条件面を伝えて反応が良くないのであれば、その企業には行ってもうまくいかない可能性が高いので、行かない方がいいでしょう。
業界を変える時の志望動機なんてねーよ!という人がやるべき準備

転職で、今いる業界から違う業界に行く場合、志望動機がとても重要。
「今の会社や業界自体がブラック企業だから、そこから抜け出すために業界を変えるんだ。それ以上の志望動機なんてねーよ!」
というのは非常にわかるのですが、企業からすると、「それだとウチの業界でなくてもいいのでは??」と思ってしまいます。
企業側からすると、あえて今までの業界から離れて、違う業界に行こうとしている人から聞きたいのは、業界に対する正しい認識と納得できる理由です。
そのため、違う業界に転職する時の志望動機を伝えるためには、以下の2つの準備が必須。
- 業界に対して良く調べて正しい認識を持つこと
- 転職理由となっている事柄を解消できる説明
ぼくは3回の転職の中で、
- 住宅リフォーム
- 店舗向けサービス
- IT
と、2回業界を変えており、転職のたびに苦労しながら上記2つの準備を行っていました。
業界についての調べが足りなくて認識がズレていたり、転職理由を解消する説明にズレがあると、ぼくが体験したように鋭く突っ込まれて選考が厳しくなります。
それでは、見ていきましょう。
やるべき準備①業界に対して良く調べて正しい認識を持つこと
業界について正しい認識を持つことは、
- 面接で認識のズレをさらけ出さないため
- 転職後に認識していた状況と違ったというズレ
を少しでも減らすために行います。
業界について正しい認識をしていないと、次のようなことになります。
ぼくは初めて転職した時、応募した会社の業界について上記のように正しい認識をもっていなかったので、
- 業界についての認識のズレ
- きちんと調べた上で面接に臨んでいない
と思われてしまい、総じて準備不足=不採用という判断を下されてしまいました。
また、既存顧客への深耕営業があるということで入社してみたら、ほとんど新規開拓営業だった、ということも。
そのため、応募する会社自体や、応募する会社の業界についてできる限り調べて、正しい認識を持っておくことが重要です。
ただ、『応募する会社がどのような状態にあるのか』については、よほどの大企業でないと多くの部分が表には出てこないので、応募している会社の業界について調べておきましょう。
業界についての情報は、求人票に書かれていることを読むだけでは情報が足りないため、
- 新聞
- ネットニュース
- ネットで検索して出てくる情報
などを日ごろから読んでおくことで情報収集しましょう。
なお、親戚や友達が、行こうとしている業界に勤めていたり、良く知っているのであれば聞いておくと良いです。
やるべき準備②転職理由となっている事柄を解消できる説明
業界に対して理解したら、転職理由となっている事柄を解消できる説明を行うために準備しましょう。
大前提として、同じ業界での転職の時と同様、
- 面接においては愚痴っぽく伝えたり、人のせいにするような言い方をしないこと
- 転職理由と志望動機が対になっていること
が大事です。
また、本音をそのまま言ってしまうとマイナスな印象を与えてしまうような場合は、マイナスな印象を与えないような転職理由と志望動機を考えておく必要があります。
ぼくは以下のような形で伝えてうまくいきました。
言い方の例として、参考にしてみてください。
本音の転職理由
・・・衰退産業だといつどうなるかわからず不安。
本音の志望動機
・・・今後、伸びていく業界で働きながらスキルアップしたい。
面接での転職理由
・・・売り切りの営業だと、本当の課題解決(カスタマーサクセス)にはならないと考えているからです。
面接での志望動機
・・・物を売るような売って終わりの営業ではなく、契約後に長く利用いただくことで顧客の課題を解決するような提案型の営業をして、スキルアップしていきたいと考えています。
ぼくが言っていた志望動機の伝え方

ぼくが実際に面接で言っていた、志望動機の伝え方についてご紹介していきます。
伝え方は以下の4つの流れで話したら、面接官への伝わり方が良かったです。
- この業界・会社なら転職理由を解消できる
- こういう理由でこの業界、会社に興味を持った
- 自分は将来このようなものを目指している
- 自分の強みはこれだから御社に貢献できる
4つは、1~4まで順番につながっているので、上から順に伝えることでロジカルに伝わります。
面接を受けている企業にロジカルに伝わると、自分とうまくマッチすることが可能です。
伝え方①この業界・会社なら転職理由を解消できる
まず、転職先が同じ業界でも違う業界でも、同様の伝え方となります。
<現在>
○○という転職理由があります。
<未来>
なので(○○という転職理由を解消するため)、この会社で働きたい!(志望動機)と思っています。
という流れになります。
先ほど、『転職理由となっている事柄を解消できる説明』で紹介した例に置き換えると、以下のような伝え方です。
面接での転職理由
・・・売り切りの営業だと、本当の課題解決(カスタマーサクセス)にはならないと考えているからです。
面接での志望動機
・・・ものを売るような、売って終わりの営業ではなく、契約後に長く利用いただくことで顧客の課題を解決するような提案型の営業をして、スキルアップしていきたいと考えています。
ただ、違う業界に転職する場合、この志望動機だけだと弱いのと、転職理由や志望動機は複数あることが多いので、もう少しプラスアルファを入れて伝えましょう。
ニュアンスとしては、
この業界、会社で働くことで自分の成長につながる
というようなこの業界・会社で働きたい理由を入れると良かったです。
ぼくの場合、以下のように伝えることでうまくいきました。
参考にしてみてください。
<転職理由>
現職はとても良い会社なのですが、今の会社(業界)では、役員までの距離が遠いので、どうしてもスピード感を持って意思決定することが難しい(自分が抱えている悩みを解決することや、自分が目指している部分を実現することが難しいということ)
<志望動機>
これからの時代、とても大切になってくるITの○○(AI、ビッグデータ、IoT、RPAなど)において、これだけの実績がある御社なら、スピード感をもって働けるので自身の成長を加速させられるのと、ITの活用によって、世の中をもっと良くする仕事ができると考えたからです。
伝え方②なぜその業界、会社に興味を持ったのか
同じ業界に行く場合は、面接する企業のどこに興味を持ったのかを伝えましょう。
違う業界に行く場合、面接官から以下のことを必ず聞かれるので、準備して伝えられるようにしましょう。
- 違う業界を選んだ理由
- 違う業界の中でなぜうちの会社を選んだのかという理由
特に、違う業界に行く場合、面接官は転職希望者の思いと、業界や会社に対する熱意を見ようとしているからです。
なので、理由を伝える際、前述したように業界に対する正しい認識を持っていることが大切になるということ。
また、『今その業界で話題となっていることは何か』についても、理解しておくと説得力が増します。
ぼくがお店に対して営業をする会社から、IT業界に行こうと決めた時、以下のように伝えていました。
参考にしてみてください。
「新聞にも盛んに載っていて話題になっていましたが、今後労働人口が減っていく中で、どれだけ効率的に成果を出せるよう働けるかが大事だと私自身も思っています。
私は、効率的に成果を出すためにカギを握っているのがITの活用だと思っており、ITをうまく活用することで、仕事のやり方を変えることができると思っていますし、さらに社会全体を変えていけると思っています。
そのような仕事ができるというのは、やりがいにもなりますし、世の中の流れが速くなっているのもあり、成長をより加速できると思ったためです。」
という感じで伝えて納得してもらうことができました。
伝え方③自分が目指しているものは何か
- この業界・会社なら転職理由を解消できる
- こういう理由でこの業界、会社に興味を持った
を伝えたら、あなたが今後どうなりたいかについて、面接官が聞いてきます。
あなたが考えるキャリアプランと、転職先の会社の考え方がマッチしているのかを見ているためです。
そのため、
- 自分が目指しているものは何か
- 将来どうなりたいか
について、思いをぶつけましょう。
自分の将来については、各自それぞれの考えがあると思いますが、
先ほどまで自分でしゃべった以下の内容と、ズレがないように伝える必要があります。
- この業界・会社なら転職理由を解消できる
- こういう理由でこの業界、会社に興味を持った
ぼくは、以下のように伝えて理解してもらいました。
「御社の強みである○○という領域におけるスペシャリストになりたい、と考えています。」
「お客様から、困ったときに頼られるような存在になりたいです。」
「また、会社の主力事業を骨太にしつつ、ゆくゆくは新しい事業にも挑戦したいです。」
伝え方④自分の強みは何か
- この業界・会社なら転職理由を解消できる
- こういう理由でこの業界、会社に興味を持った
- 自分は将来このようなものを目指している
とまで伝えることができたら、あとは自分に何ができるのか、という自分の強みを伝えましょう。
今までの志望動機は未来の話が多かったですが、自分の強みをきちんと把握して伝えることで、企業側にも自分を採用するメリットを伝えられます。
特に、違う業界に行く場合、面接官からは、
- 未経験者ではあるが、入社したら活躍してくれそうか
- 入社した場合、どこで強みを活かせそうか
を確認するために念入りに聞いてきます。
転職希望者と企業の相性の問題もあるため難しい部分もありますが、自分の強みは大きなアピールポイントになるため、必ず伝えましょう。
ぼく自身、以下のように伝えていました。
伝えるときは、結論⇒具体的に言うという形で伝えましょう。
良い意味での強引さ
「良い意味での強引さが長所です。お客さんに一歩踏み込んで提案できるので、他の人では成約できない案件を持ってこれたり、何とかして物事を前に進めようとすることです。そのため、営業でなかなか進まない案件を進められたり、交渉で有利になることも多いです。」
失敗を恐れずに挑戦すること
「失敗を恐れずに挑戦し続けるのが長所です。具体的には、新しいことが好きで、会社では今までやったことがないような新しい企画をどんどん出して実行していました。うまくいった時も、うまくいかなかった時も、PDCAを回して改善するようにしていました。」
なお、長所の見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。

志望動機なんてねーよ!まとめ
お話してきたことをまとめます。
「志望動機なんて聞かれたって、そんなものはねーよ!」と困ってしまうのは無理もありません。
本音の志望動機には、以下のような理由があるからです。
- 滑り止めだから
- 給料や休日などの条件が良いから
- 自分でもできそうな仕事だから
- ほかの会社との差別化ポイントが特にないから
また、今の会社・業界がブラックすぎて業界を変えたいという時、今と違う業界・会社への志望動機を伝えるためには、以下の2つの準備が必須です。
- 業界に対して良く調べて正しい認識を持つこと
- 転職理由となっている事柄を解消できる説明
せっかく面接まで進んだ時、志望動機をうまく伝えられずに「別にウチの会社でなくてもいいよね?」と言われないために、面接官にうまく伝えられる言い方は、以下の以下の4つの流れでロジカルに伝えることです。
- この業界・会社なら転職理由を解消できる
- こういう理由でこの業界、会社に興味を持った
- 自分は将来このようなものを目指している
- 自分の強みはこれだから御社に貢献できる
志望動機をロジカルに伝えることで、面接を受けている会社と自分自身がうまくマッチするように伝えることが可能なので、イラつく回答を言われずに済むというメリットもあります。
「志望動機なんてねーよ!」とお困りの方は、是非役立ててみてください。
どうも、ポチのすけ(@pochinosuke1)でした~

